青函トンネルに送電線

update 2012/9/6 10:08


 北海道電力が、青函トンネル内(全長53・85キロメートル)に新たな送電線の敷設を検討していることが5日、分かった。津軽海峡には本州の電力会社と電力を融通し合う既存の海底ケーブルがあるが、増設で電力のさらなる安定供給体制の構築を目指す考えだ。

 津軽海峡には現在、電源開発(東京)が所有する「北海道・本州間連係設備(北本連系)の海底ケーブルが3本あり、本州側と最大60万キロワットを送受電できる。北電などは電力の安定供給を目指し、送受電の上限を90万キロワットに高めることを決定しており、ケーブルを敷設しやすい青函トンネルが有力候補に挙がったと見られる。

 同社では複数案を検討中で、「青函トンネルは選択肢の一つ」としているが、同トンネルを活用すれば、工事費節約などの効果が見込めるほか、北本連系の災害発生時のリスク分散も図ることができるという。

 同社は、送電線の増設を2013年に着工し、20年の運用開始を目指しており、すでに関係自治体などには説明を始めているほか、運行面で支障がでないかを今後、JR北海道などと協議するという。

 東日本大震災後、北電は北本連系を通じて本州側に電力を送ったが、今年5月の泊原発停止後は本州側から供給を受けている。

提供 - 函館新聞社


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