道新幹線の新駅名称、高谷市長「北斗函館に」
update 2012/9/5 10:25
【北斗】北斗市の高谷寿峰市長は4日、市内に建設される北海道新幹線の新駅の名称について、「北斗函館駅が最もふさわしいと思っている」と述べた。高谷市長が駅名を明言したのは初めてで、同市議会が6月に決議した名称と一致。今後、決定権を持つJR北海道への要望活動を展開する考えを示した。
同日の第3回定例市議会一般質問で高田茂氏が「北斗の2文字を入れてほしいという市民の願いが高まっている」とし、市長の考えをただした。
高谷市長は「市民の思いを大切にすることは当然だが、思いだけではなく一定の根拠、理由も必要」と述べ、駅名候補として、@新函館駅A北斗駅B函館北斗駅または北斗函館駅の複合名称―の3点を挙げた。
新函館駅は「全国的なネームバリュー、インパクトを考えれば有力な名称」としたが、現函館駅から約18キロ、函館市との境界から約10キロの距離があるとし、「駅から10キロも離れている他市町村名のみを付した新幹線駅は全国に例がない。駅利用者に著しい誤解や混乱を与えることになり、ふさわしい名称ではない」と述べた。
北斗駅については「市民に望む声が多いのは当然だが、新駅は市民だけのものではない。北斗市の知名度不足は否めず、開業効果を十分に引き出せない懸念がある」とした。その上で、駅所在地の北斗を最初に付けた複合名称の「北斗函館駅」が@、Aの欠点を補うことができ、最もふさわしい駅名だとした。
新駅の名称は最終的に地元の意向を踏まえた上で開業1年前までにJR北海道が決定する。同市議会の北海道新幹線建設促進・地域振興調査特別委員会(水上務委員長)は今月中に同社への要望活動を行う方針。池田達雄議長は「市長の意志が示されたので、今後は市商工会や観光協会にも働き掛けて、一緒に運動を展開できれば」と述べた。
高谷市長は要望活動に同行する意向を示し、「今後のPR活動にも影響があるので、JR北海道には開業の1年前とは言わず、1日も早く決めてもらえるよう要望する」と述べた。
函館市の工藤寿樹市長は1998年の道新幹線ルート公表時から使用されている「新函館駅」の仮称が定着していると主張している。
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