旧グルメシティ五稜郭建て替えへ 市中心市街地活性化基本計画の原案公表
update 2012/9/1 10:07
函館市は31日、年度内に国の認定を目指す「中心市街地活性化基本計画」の原案を公表した。旧グルメシティ五稜郭店(本町)を商業施設と集合住宅を組み合わせた複合ビルに建て替えるなど、計53事業を盛り込んだ。計画達成に向け具体的な数値目標も示し、JR函館駅前・大門地区を含めた中心街のにぎわいづくりを進める。
市内のホテルで開かれた商業団体や金融機関、学識経験者らでつくる法定協議会「市中心市街地活性化協議会」で報告。計画が国に認定されると、対象エリア内の事業への補助額などが優遇される。
今年1月に示した素案を基に事業内容などを整理。原案は101nに上る。対象となる駅前・大門から本町・五稜郭地区の市電沿いの約200fや、2013年4月〜18年3月の5年間の計画期間に変更はない。
09年から空きビルとなっている旧グルメ跡地については「所有者が建て替えの意向」(市経済部)を受け、若者向けの商業施設やマンションなど高層の複合ビルに再整備。早ければ14年4月にも解体に着手し、17年度までに完成させる。 ビル内には小劇場や起業家支援、若者向けの多目的スペースなど「市民交流プラザ」を設置。市がワンフロアを買い上げ、公共空間を整備する。駅前で建て替え予定のWAKOビル(若松町)と同様に、高層階はマンションとなり、街なかへの居住も推進させる。
このほか、五稜郭地区では民間のまちづくり会社が屋台村のような屋外フードコート「Gサイト(五稜郭グルメ村)」を開設。20〜30店舗が並び、遅くとも14年秋までの開業を目指す。
一方、駅前・大門地区は、子育て世代や高齢者をターゲットに呼び込む方針で、老朽化した駅前通のアーケードを撤去するほか、建て替え後のWAKOビル内には現行の大門キッズスタジアムなどを集約した「子育て世代活動支援プラザ」を市が整備する。
事業効果を表す数値目標も新たに設定。17年時点の中心市街地の年間観光客数を10年比6・7%増の377万1000人、1日あたりの歩行者通行量を12年比3・9%増の4万2000人とした。協議会では「駐車場を整備し、消費機会を増やさなければ」と、函館駅前広場の機能拡充を求める声も上がった。
計画は11月までに原案を成案化し、来年1月に内閣府に申請、同3月の認定を目指す。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。