残暑モ〜うんざり 七飯・山川牧場 霧状ミストで暑熱対策

update 2012/8/30 10:18


 異例の残暑が続く中、道南の牧場では暑さに弱い乳牛を守るため、暑熱対策に懸命だ。

 七飯町大沼町の山川牧場自然牛乳(山川明社長)では29日、搾乳牛舎内のミスト発生装置がフル稼働。天井に這(は)わせたパイプから一定間隔で噴き出す霧状のミストで、牛体の体感温度を下げる。日中気温が25度以上になると稼働させるが、今年は盆過ぎ以降、ぼぼ毎日使っているという。

 扇風機やダクトファンも利用し、牛体に直接風を当てて冷やす。同社では現在、乳牛約150頭(うち搾乳牛は約70頭)を飼っており、従業員の男性(39)は「夏バテで乳量が落ちないよう、しっかり管理している。早く涼しくなってほしい」と話す。

 渡島農業改良普及センター(北斗市)によると、暑熱ストレスは乳量や乳成分を減少させる。「牛舎内の環境を快適に保ち、牛が好む餌や水を与えることが重要」と呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社


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