新行改プランで質疑 障害者福祉施策で異論
update 2012/8/30 10:16
函館市議会の総務常任委員会(工藤恵美委員長)が28日開かれ、市が今年3月に素案を示した「新たな行財政改革プラン」(2012〜16年度)について質疑を行った。委員からは障害者福祉施策の見直しが盛り込まれている点に関し、異論が相次いだ。
同プランは人口減少に伴う税収や地方交付税の減少、扶助費増加によって毎年度生じる財源不足の解消が目的。7月に具体的な対策項目をまとめ、各種補助金や公共施設、市民生活に直結するサービスの見直しなど、延べ92項目を盛り込んでいる。
質疑では障害者の外出支援を目的に、身体障害者手帳1〜3級などの対象者にタクシーの基本料金分の金額を助成する「重度心身障害者等タクシー利用助成」などの見直しを打ち出した点に対し、板倉一幸氏(民主・市民ネット)は「行革で見直すべき項目ではないのでは」と指摘。市財務部は同事業が市単独の助成とした上で「現時点で自家用車を持っている人が利用している実態もある。所管部局からの意見聴取を経て項目に挙げた」と説明した。
プランは9月下旬に原案を示す予定で、同部は各種見直しによる効果額を盛り込んだ収支見通しを、原案とのセットで提示する考えを示した。
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