市電の活性化 大学生が考察 未来大、東京工大、多摩美術大の学生が現地調査、市民らと意見交換
update 2012/8/28 10:43
函館市電をテーマに学生や市民、事業者らが移動の未来を考える「参加型デザインワークショップ」が27日、函館市内で始まった。30日までの日程で、初日は参加者が街に出てスケッチや聞き取りなどの現地調査を行い、観察から見えてきた発見や課題などを意見交換した。
公立はこだて未来大、東京工業大、多摩美術大の3大学の学生や教授らでつくる「国境なきデザイン集団」の主催。造形的な「モノ」だけでなく、行動や手法など「コト」をデザインしようと、学生や教授ら約30人が参加し、市電の活性化策を考察する。
初日は学生2班と教授ら1班の計3班に分かれ、実際に市電に乗ったり、沿線を歩いたりするフィールドワークを実施。参加者は画板を手に気付いた点をスケッチし、電停の乗り場の狭さや乗客同士が心を通わせる様子などを感じ取った。
同日夜には市地域交流まちづくりセンター(末広町)で意見交換会を行い、一般市民や事業者の市交通部の幹部も交えて議論。「時刻表を気にせず、子どももお年寄りも安心して乗れる」「運転手や乗客同士のコミュニケーションがあり、豊かな気持ちになる」などの意見が出た。
未来大大学院1年の大槻綾子(りょうこ)さん(23)は「座席からは降車ボタンが高く、後ろ向きで押しにくいことに気づいた。市電の使い勝手の良さを煮詰めたい」と話していた。30日午後6時から、同センターで最終的な意見を発表する。
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