福島町長選 佐藤氏が初当選

update 2012/8/27 10:38


 【福島】村田駿前町長の死去に伴う福島町長選は26日、投開票が行われ、新人で前町議の佐藤卓也氏(50)=無所属=が1825票を獲得し、新人で前町総務課長の鳴海清春氏(56)=無所属=を150票差で破り、初当選した。

 今回の選挙戦では、両氏ともに水産業を中心とした産業振興を中心に訴えた。両氏の公約に大きな差がなかったことに加え、前町長の死去から告示までが短期間だったこともあり、投票率は80・62%と、3人の選挙戦となった前回(2011年1月)の84・80%を約4ポイント下回った。

 当選した佐藤氏は、自らの民間経験による人脈を生かし、「若者の雇用創出を目指した企業誘致に取り組む」と訴え、幅広い層から支持を集めた。また、水産資源のブランド化やトップセールスをアピールし、漁業、建設業関係者に浸透し、町長選初挑戦の前回から約1100票伸ばした。

 佐藤氏は午後8時半から町内の選対事務所で、支持者を前に「皆さんの心が一つになったおかげで勝つことができました」と喜びを語った。

 鳴海氏は「前町長の遺志を継ぐ」として、水産振興を柱に福祉・医療の充実と協働の町づくりを訴えた。前回町長選に立候補した町議らの支援を軸に戦い、出身の役場関係者らに支持が広がったものの、出馬表明の遅れが響き、あと一歩届かなかった。午後8時半ごろ、町内の選対事務所で、「私の力不足だった。今後役割があるのなら町のために貢献したい」と述べた。

 佐藤氏は61年、同町生まれ。中央大大学院修了後、会社員を経て町内で学習塾を経営。町議当選2回。前回の町長選に出馬し落選した。

提供 - 函館新聞社


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