道新幹線 札幌延伸着工、長万部で起工式
update 2012/8/26 11:20
【長万部】北海道新幹線新函館(仮称)―札幌間(211キロ)の起工式が25日、長万部町のJR長万部駅前で開かれた。高橋はるみ知事、羽田雄一郎国土交通相らが工事の安全を祈願。開業する2035年度末には全国の主要都市を結ぶ国土の大動脈≠ェ確立することとなり、全道民の宿願が結実する。
道と、営業主体のJR北海道、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構の主催。道内選出の国会議員、道議、沿線自治体、経済界関係者ら約200人が出席した。
主催者を代表し、同機構の石川裕己理事長が「(15年度の新函館開業で)新幹線がいよいよ北海道に乗り入れる。札幌までの完成後は、北海道の産業、経済の発展に大きく貢献し、我が国全体の発展にもつながる」とあいさつ。羽田国交相は「札幌から鹿児島までが新幹線のレールで結ばれ、日本の高速鉄道ネットワークが完成する。新幹線は都市間の活発な交流を促進し、道央と道南、東北との結びつきを強めることで北海道の自立的発展に寄与していく」と祝辞を述べた。
同機構北海道新幹線建設局の高瀬昭雄局長が起工宣言を行い、高橋知事、羽田国交相、石川理事長、JRの小池明夫社長の4人がかま入れ。国会議員や沿線自治体首長らのくわ、すき入れが続いた。
終了後、高橋知事は記者団に「これまで力を合わせて運動を続けてきたが、起工式はゴールではなくスタート。新幹線というツールを活用し、他の交通ネットワークと連動、連携させ、全道でバランスのある地域振興を図っていくことが、道庁に課せられた課題だ」と述べた。
北海道新幹線は73年に青森―札幌間の整備計画が決定。05年に認可となった新函館―新青森間(149`)は15年度の開業に向けて工事が進められている。札幌延伸は6月に国土交通省が九州、北陸の未着工3区間と同時に認可した。総事業費は1兆6700億円で、35年度末までの開業を目指す。鉄道・運輸機構は本年度中に地元説明や中心測量に着手する。
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