市経済再生会議、函館観光の活路探る
update 2012/8/26 11:19
首都圏などの外部有識者を招いて函館の経済振興を検討する「函館市経済再生会議」の第4回会合が25日、ロワジールホテル函館(若松町)で開かれ、工藤寿樹市長がこれまでの議論を踏まえて実現や予算付けした事業を報告したほか、函館観光の活路について意見を交わした。
同会議は経済や観光、デザイン分野など外部の専門家と意見交換し、市の経済政策やまちづくりに反映させようと、昨年8月に発足。会合は本年度初めてで、工藤市長や松本栄一函館商工会議所会頭のほか、委員5人が出席した。
工藤市長は函館経済の動向として、企業誘致で3社が進出に名乗りを上げていることや、閉店した旧グルメシティ五稜郭店で大規模な建て替えに向けた動きがあることを明かしたほか、JR函館駅前通りの再開発を提案公募する方針を説明した。
観光分野では、清水愼一立教大特任教授が新幹線開業を控えた函館観光の課題や展望についてスライドで紹介し、「函館のビギナーをリピーターに、リピーターをどう滞在、連泊させるかが鍵」と強調。団体に比べ消費額が多い個人旅行への対応や、観光ワンストップ窓口の早期開設を求めた。
このほか、清水氏は函館が全国の観光地に比べ宿泊単価が低いことを挙げ、「観光を産業として確立し、経済効果を高めるため、お金を域内で循環させる仕組みづくりが不可欠」と指摘し、ハード、ソフト両面で函館観光のまとめ役の必要性を説いた。
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