北海道新幹線「札幌延伸」あす長万部駅で起工式

update 2012/8/24 10:35


 【長万部】2035年度末の開業を目指す北海道新幹線新函館(仮称)―札幌間(211キロ)の起工式が25日、JR長万部駅前で開かれる。高橋はるみ知事ら関係者約200人が出席。40年来の道民の悲願を乗せた新幹線のレールは、道南から北へと伸び始める。

 北海道新幹線は、1973年に青森―札幌間の整備計画が決定。紆余(うよ)曲折を経て、2005年に新青森―新函館間(149キロ)が着工し、現在、15年度末の開業に向けて工事が進められている。

 今年6月29日、国交省が整備新幹線未着工3区間の着工を認可。新函館―札幌間の総事業費は1兆6700億円で、本年度から建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構による調査設計が始まる見通しだ。

 新函館以北には、新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)の4駅ができ、開業後、新函館から札幌までの所要時間は1時間13分。札幌―東京間も5時間1分となる。

 起工式は、道とJR北海道、同機構の主催。羽田雄一郎国土交通大臣の出席が調整されているほか、道内選出の国会議員、道議、沿線自治体関係者が出席。神事を執り行い、工事の安全を祈願し、高橋知事、同社の小池明夫社長、同機構の石川裕己理事長らがくわ入れを行う。引き続き、同町ファミリースポーツセンターに会場を移し、道新幹線建設促進期成会主催の着工祝賀会が開かれる。

 同時認可となった九州新幹線諫早―長崎間は今月18日、北陸新幹線金沢―敦賀間は同19日に起工式を終えている。

提供 - 函館新聞社


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