函館の美は「DNA」 まちづくり検討委が最終報告書

update 2012/8/22 10:16


 函館市内の有識者がデザイン性に優れたまちづくりの指針を考える「函館市美しいまちづくり検討会」(座長・木村健一公立はこだて未来大教授)の本年度4回目の会合が21日、市企業局(末広町)で開かれ、9月下旬にも市長に提出する最終報告書をまとめた。

 検討会は昨年8月に発足し、大学教授や建築家、まちづくり団体などの委員10人で、今回まで計11回にわたり議論を重ね、西部や駅前・大門、本町・五稜郭、湯の川の4地区とそれらをつなぐ動線のデザインコンセプトを探ってきた。

 この日は議論の最終回。外部アドバイザーの西村幸夫東大副学長・先端科学技術研究センター教授と、日本総合研究所の藻谷浩介調査部主席研究員の2人から報告書の素案について意見を聴き、「山や海が主役のまちづくりを」(西村氏)、「経済的に生き残るには景観が命」(藻谷氏)と助言を受けた。

 報告書は「美しい都市景観の形成を目指して」と題し、函館の美しさを特異な地形に住む市民の生活の中で継承・進化されてきた「Hakodate DNA」と定義。駅前・大門は「オールド・ニュー」、本町・五稜郭は「クロスタウン」などとコンセプトを挙げ、市のまちづくりに役立ててもらう各地区の素材や手法を盛り込んだ。

提供 - 函館新聞社


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