いじめ把握へ実態調査…函館市教委
update 2012/8/21 10:08
滋賀県大津市の男子生徒が昨年10月にいじめで自殺するなど全国各地でいじめ問題が深刻化していることを受け、函館市教委は20日、全市立小中高の全ての児童・生徒を対象に、いじめの有無や学校の取り組み状況を調べる緊急調査に着手した。実態を把握し、いじめ防止に向けた取り組みを考える。
小学高学年から高校生までの児童・生徒1万9300人が対象で、既に調査票を小学46校、中学28校、高校1校に送付済み。今年4月から今日までいじめられたことがある―などを聞く内容で、「ある」と答えた場合は、いじめの内容を記載するほか、友人がいじめられているのを見たり、聞いたりしたことがあるか―といった周囲の状況も調べる。無記名でも記入可。
いじめを受けている子どもがいた場合は、記載内容に応じて教員が面談などで事実を確認する。
調査は学校側にも実施。▽大津市の事案を機に見直した部分▽学校と警察との連携について▽管理・指導体制の状況―などを調べる。
いじめの有無を調べる調査は、道教委が昨年度から学校側と子どもを対象に年2回実施。それまでは文科省が年1回、学校側だけに行っていた。
市教委は「いじめをなくすためには、調査の結果以外にも普段から教員が子どもたちの様子を観察することが大事。重大な問題に発展する前に防いでいきたい」としている。調査結果は9月上旬にまとめる予定。
市教委によると、市内で認知した2010年度のいじめ件数は、小学校が前年度比19件増の43件。中学校も同比5件増の52件と増加傾向を見せている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。