函館市の11年度債0.190% 最安利率で借り入れ
update 2012/8/17 11:56
函館市が今年5月に発行した2011年度債(借金)における、民間資金の金利は最安値で0.190%で、前年度(0.453%)の半分以下の利率となった。発行額は約90億円で、近年の国の低金利政策の影響に加え、金融機関の入札で決めているため競争原理が働き、低利率での借り入れにつなげている。
市財政課によると、11年度債の総額は一般会計で115億8600億円。大半は民間から調達しており、その多くは出納期間が閉鎖される5月末までに借りている。これ以外に財務省などが発行する政府系資金による起債もあるが、道などの調整で小規模自治体に配分されるケースが多く、年々減少傾向にある。
民間資金を活用した起債は、銀行や信用組合などを対象に入札方式で決めている。金利が最も低い金融機関を引き受け先としながら、細目別に分けることで資金力に乏しい地元金融機関の応札を促している。11年度債では過疎債、退職手当債、合併特例債など細目に応じて6本に分割しており、最高値でも0.215%だった。
本年度予算では金利を1.4%と見込んでおり、予算比で年間約1億円強の利息が節減される計算だ。
市の起債発行額(一般会計ベース)は、旧4町村と合併した05年度の1576億円をピークに、11年度決算見込みでは1335億円まで減る見通し。市財政課は「今後は函館アリーナの建設などが控えており借り入れが増える可能性があるが、金利負担も税金で賄うので、今後も低い利率での借り入れを進めたい」と話している。
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