道南の食 全国、世界へ 元函館市副市長の谷沢さん農水産物流通の財団法人設立

update 2012/8/14 12:16


 元函館市副市長の谷沢広さん(63)が、道南の農水産物を全国や海外に流通させる一般財団法人「北海道食品開発流通地興(ちこう)」を立ち上げた。地元企業と提携してすでに業務を開始。「函館や道南で採れた産品を広く紹介し、地元生産者の販売ルート開拓につなげていきたい」と、新たな分野への挑戦に心を躍らせている。

 北ガスの函館支店長を務めていた谷沢さんは2007年、民間から初めて副市長に起用され、主に企業誘致や観光振興などを担当。昨年4月の辞任後は再就職せず、これまでの経験や人脈を生かして企業同士をつなげるボランティア活動を、個人で続けていた。

 副市長在任時から今後の人口減を見据え、「一次産業の生産者が次世代に引き継げるようにならないかと考えていた」(谷沢さん)といい、新たなビジネスパートナー探しに着手。市内でレストランや海産物発送を手掛けるサンフーズ(小林真実社長)と業務先の紹介などに取り組み、周囲からの後押しを受けて今年6月に法人登記を済ませた。

 サンフーズが市場で買い付けした海産物をはじめ、地元産の農産物、畜産物を東京や香港の高級ホテル、大手飲食店に空輸しているほか、地元で流通する鮮魚情報の配信などを展開。また、災害時の非常食の需要に着目し、電気や火がなくても水を注ぐだけで温かいご飯が食べられる商品も今後販売していく。

 市内松陰町に事務所を設置。理事、評議員ら9人体制で業務を始め、谷沢さんは代表理事に就いた。「北海道の食材は安全、安心で評価が高い。地元の生産者が自走できる仕組みを作り、食を通じていずれ観光に来てもらえるように取り組んでいきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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