観光アンケート 家族旅行が急伸 震災で絆深まる
update 2012/8/11 12:21
函館市と函館国際観光コンベンション協会は、2011度に行った観光アンケート調査結果をまとめた。旅行形態では団体の割合が2%まで低下した一方、家族旅行の割合が初めて過半数まで伸び、市は「東日本大震災直後とあって旅行にも絆の強まりが反映されたのでは」と分析している。
アンケートは昨年4月から今年3月まで、函館山や五稜郭公園など市内の主要観光スポットで調査し、計2018人から回答を得た。
道外客は73・2%と前年度比4・1ポイント低下した半面、道内客が26・8%と上昇し、震災の影響で旅行が「安・近・短」となった傾向もうかがえる。来訪回数では2回目以上のリピーターが全体で半数以上を占め、道内客では4回目以上が27%と最多だった。
「誰と来たか」の問いでは、団体旅行がわずか2%にとどまり、06年度の24・7%に比べ10分の1まで減った。家族旅行は同7・5ポイント増の55・7%と急伸し、特に60代では同14・7ポイント増の66・7%に。市観光振興課は「震災で高まった家族を大事にする意識の表れでは」とみる。
市内の宿泊については、1泊が同5・1ポイント減の56・4%だったのに対し、2泊が同3・1ポイント増の32・5%と3年連続で増加。同課は「広域観光や街歩きのメニューを拡充してきたことで、滞在日数は確実に伸びている」と手応えをにじませる。
また、観光客1人当たりの平均消費額は3万1002円で、前年度より1233円減った。宿泊客の平均が3万2922円だったのに対し、日帰り客は7645円。これらの結果を基に市が試算した函館観光の経済波及効果は同192億円減の1506億円で、全体の入り込み数の落ち込みが響いた。
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