山車巡行 優雅に…姥神大神宮渡御祭開幕
update 2012/8/10 11:01
【江差】道内最古の祭礼として370年余りの伝統を誇る、姥神大神宮渡御祭が9日、開幕した。10、11の両日は、大神宮のみこし行列と13基の山車の渡御行列が巡行。熱気で北前船の栄華を伝える。
9日は、朝から好天に恵まれ、人形や水引幕で飾った山車が大神宮で「魂入れ」の儀式を行った。山車は京都の祇園祭にルーツがあるとされ、優雅な祭ばやしを奏でた。戦国武将・加藤清正の勇壮な人形を飾る本町地区の「清正山(せいしょうざん)」でも、清正公の家紋を染め抜いた水色のはんてん姿の若者らが「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で山車を引いた。
本町地区出身で札幌市内の会社員吉井圭一さん(36)は「毎年この日に帰ってくるのが楽しみ。懐かしい顔ぶれの元気な姿を見られてうれしい」と話す。
本祭の10日は、正午過ぎから「下町巡行(したまちじゅんこう)」。いにしえ街道などを巡り、午後8時ごろには愛宕町商店街に山車がそろう。同10時からは大神宮で、たいまつを手にした白衣姿の若者を先頭に、巡行を終えたみこしを拝殿に納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」を行う。
本祭2日目の11日は、午前11時20分から「上町巡行(うえまちじゅんこう)」を執り行う。海岸沿いを巡り、午後9時ごろには、灯火に彩られた山車が新地町の繁華街に集結、3日間にわたる祭礼の熱気は最高潮を迎える。
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