木古内―江差 廃止検討…JR北海道
update 2012/8/9 11:27
JR北海道が江差線の木古内―江差間(42キロ)について、廃止を検討していることが分かった。同区間の旅客が少なく、大幅な赤字が続いているためで、今月中に方針を決める。同社は木古内町、上ノ国町、江差町の沿線自治体との間で代替輸送などについて協議に入り、路線バスへの転換を検討するとみられる。
江差線の木古内―五稜郭間(38キロ)は、2015年度の北海道新幹線開業後にJR北海道から経営分離され、道と沿線自治体が第三セクターで運営することが決まっているが、木古内―江差間については扱いが決まっていない。
同社によると、同区間は現在、ワンマン車両が1日6往復している。輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)は2005年度には60人だったが、11年度には41人まで減少した。
同社は「経営を圧迫している赤字路線で、将来的にも旅客の回復は難しい。廃止を含めて検討している段階」という。
同社が廃止を決めた場合は、沿線自治体の木古内町、上ノ国町、江差町と4者で協議会をつくり、廃止時期を含め、代替輸送について交渉する見通し。住民の交通手段を確保するため、バス転換となる公算が大きい。
沿線自治体3町はいずれも、JR側から具体的な話は受けていないとし、正式な申し入れがあれば近隣自治体や関係機関と協議して対応していく考えを示している。木古内町の大森伊佐緒町長は8日、「事前に話がなかったので驚いている」とした上で、「いつかこういう日が来るとは思っていた。今後はバス転換が考えられるが、地域の人たちの足を守れるようJRと3町で協議していきたい」とコメントした。
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