開業効果の持続的波及を…渡島総合振興局 道新幹線活かす懇談会
update 2012/8/8 12:58
【北斗】渡島総合振興局は7日、2015年度の北海道新幹線開業に向けた道南全体の振興策を検討する「北海道新幹線の開業を活(い)かした地域づくり懇談会」の初会合を北斗市総合文化センターで開いた。
道南全18市町と経済、観光団体など33機関で構成し、関係者約60人が出席。各機関の連携と情報共有を図り、本年度中に「道南地域アクションプラン(仮称)」を策定する。座長の中西猛雄渡島総合振興局長は「開業効果を一過性のものではなく、持続的に道南全体に波及させることが課題」とあいさつした。
続いて、日本政策投資銀行北海道支店の武田浩次長が「九州新幹線全線開業からの示唆」と題して講演。九州では開業後、移動時間が短縮となった関西圏との双方向利用が増えていると指摘。その一方で、競合する航空機利用者は横ばいから1割減程度とし、「客の取り合いではなく、全体のパイが大きくなった分が新幹線に上乗せとなった」とした。
また、北海道新幹線開業は東北、首都圏地域の人に道南を再認識させるチャンスとし、「十人十色の観光ニーズへの対応が必要。地域の資源に人の暮らしが見えるストーリーを取り入れて」などと話した。
講演後、北斗市と木古内町、函館商工会議所などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構の3者が地域振興策などの取り組み事例を報告した。
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