1.2工区 5社のJV落札…水産・海洋センター新築工事

update 2012/8/8 12:57


 函館市は7日、予定価格の低さを指摘され入札を延期していた函館国際水産・海洋総合研究センターの本館棟新築主体工事の入札を行い、1工区と2工区でそれぞれ5社でつくる共同事業体(JV)が落札した。

 入札には1工区(予定価格8億5408万円)に3JV、2工区(同8億3007万円)に3JVが参加。1工区は高橋組・三光工業・工藤組・ハウジングコバヤシ・平谷建設によるJVが8億4980万円、2工区は高木組・平林組・帝都建設・日商興産・菅原組によるJVが8億2600万円で落札した。落札率はともに99・5%。

 市は同センター本館棟新築主体工事(1工区・2工区)と、関連する設備工事の5件に関し、5月22日に入札を予定していたが、入札参加予定業者から「予定価格が低くなっている」との指摘を受けて入札を延期。設計業者が市との協議と異なる設計単価を用いて積算していたことが分かり、6月の定例市議会で予算を約3億円増額し、7月19日に条件付き一般競争入札の公告を出していた。

 市都市建設部は工区の面積を調整し、2工区で予定価格を2億円余り増額。ともに8億円以上となったため、今回の入札は1・2工区ともAランク2社とBランク3社のJVによる入札とした。

 議会の議決を経て10月上旬から着工する考えで、市都市建設部は「冬期間に地盤改良工事を行うことで、2014年3月の完成予定は変わらない」としている。また市財務部によると、今回の入札をめぐる談合情報は寄せられていないという。

提供 - 函館新聞社


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