ロンドン五輪バドミントン 佐々木4強ならず

update 2012/8/4 11:05


 【北斗】ロンドン五輪バドミントン男子シングルス準々決勝が日本時間3日未明に行われ、この種目の日本勢で初めて8強に進んだ北斗市出身の佐々木翔選手(30)は、世界ランキング1位で中国の林丹(リン・ダン)選手(28)と対戦し、1|2で惜敗した。佐々木選手は目標としていた相手に粘り強く戦い、北斗市総合文化センターで行われたパブリック・ビューイング(PV)では、大健闘に拍手が送られた。

 PV会場には約200人が詰めかけ、用意された応援うちわを手に観戦。北京大会に続き2連覇を狙う林選手が、甘い返球を逃さず攻め込み第1ゲームを先取。第2ゲームは佐々木選手が粘ってミスを誘い、21|16で奪うと「すごい」と大歓声が起きた。

 第3ゲームはリードされた点差を縮めると「いける、いける」と盛り上がったが、あと一歩届かず。会場はため息に包まれたが「よくやった」と完全燃焼をねぎらう拍手が起きた。

 後援会会長の高谷寿峰北斗市長は「惜しかった。林選手を倒すという気迫を感じた。リオデジャネイロ五輪(16年)もぜひ狙ってほしい」、上磯中時代にペアを組んでいた伊辺拓樹さん(31)は「最後まで勝利を信じていた。戦いぶりに感動した。自分にとって誇りに思う」。佐々木選手がかつて所属した、北斗上磯ジュニア少年団の菊村苑香さん(11)は「1ゲーム取れるとは思っていなかった。憧れの存在です」と話していた。

 祖父の信一さん(84)は「最後まで戦いきってくれたことと、五輪出場を支えた父親(敬悦さん)の親子を褒めたい」とねぎらっていた。

提供 - 函館新聞社


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