函館工場、1年以内に売却…ルネサス 七重、閉鎖回避で安堵

update 2012/8/3 10:39


 【七飯】業績不振に陥っている半導体大手のルネサスエレクトロニクス(東京)は2日、再建計画で削減対象に挙げていた子会社のルネサス北日本セミコンダクタ函館工場(七飯町)について、1年以内に売却する方針を示した。同工場では約600人が働いており、工場閉鎖が避けられたことで地元七飯町では安堵(あんど)の声が出た。

 赤尾泰社長は同日の記者会見で、今後3年をめどに他社への譲渡か閉鎖か結論を出すとしていた函館工場について、「1年以内の譲渡を検討する」とした。売却先の候補も複数挙がっているという。

 また、9月には同社と連結子会社の従業員から5千数百人規模で早期退職希望者の募集を計画しており、函館工場でも実施する予定。ただ、売却先の企業が相当数の従業員を継続して雇用し、生産体制も現在の規模を維持する方向で調整を進めている。

 函館工場では自動車向けの集積回路(IC)チップの組み立てを行っているが、同社は生産の海外移転を加速させ経営再建を進める方針で、譲渡・閉鎖の対象の工場としてリストアップされていた。

 一方、工場の存続が危ぶまれていたことから、同町の関係者も閉鎖という最悪の事態が避けられたことに胸をなでおろした。先月末には工場関係者が役場を訪れ、中宮安一町長らに同社の方針を説明。「今の事業内容を継続できる売却先を探したい」と述べたという。町商工観光課では「地域でも有数の大規模な企業であり、事業が継続されるということで、ほっと一安心している」と話した。

提供 - 函館新聞社


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