【ロンドン五輪】バドミントン男子単・佐々木圧勝 地元も熱い応援

update 2012/7/30 11:49


 ロンドン五輪3日目の29日、バドミントン男子シングルスに北斗市出身の佐々木翔選手(30)、女子10メートルエアピストルに八雲町出身の小西ゆかり選手(33)が登場した。それぞれの地元では後援会関係者らが集まり、現地へ熱い声援を送った。佐々木選手は予選を突破したが、小西選手は決勝進出はならなかった。


 ■佐々木の決勝T決定に沸く―北斗

 五輪初出場の佐々木選手を応援しようと、北斗市総合文化センター小ホール(中野通2)で開かれたパブリック・ビューイング(後援会主催)には約250人が集まった。ウェンブリー・アリーナで戦う「サムライ・サウスポー」がスクリーンに映され、勝利が決まると大きな拍手が起こった。

 この日は佐々木選手にとって唯一の予選で、スリナム代表のスロデジョ・フィルヒルと対戦。世界ランク7位の佐々木選手に対し、フィルヒル選手は240位。順当な勝利が期待されたが、第1ゲーム序盤は点差を付けられず来場者は息を飲んで見守った。

 得意とする時速455キロ(初速)という世界トップクラスの高速スマッシュが決まると「すごい」「さすが」と声が上がり、応援もリラックスムード。第2ゲームは圧倒し、試合時間わずか27分で、2─0の勝利を収めた。決勝トーナメントに進んだ佐々木選手に「よくやった」「次も頼むぞ」などと声援が飛んだ。

 中学時代の恩師で上磯中の小笠原正司校長(52)は「今日は集中していい顔だった」、祖父・信一さん(84)は「皆さんの期待に近付いてくれると思う。次も自分の力を発揮してほしい」と願いを込めていた。

 ロンドンの会場で観戦した父・敬悦さん(52)は、函館新聞の電話取材に対し、「翔はさすがに少し硬くなったと話していた。試合は次戦以降を見据えての展開。勝ち進んで中国の林丹(リン・ダン)選手と戦ってほしい」と話していた。

 決勝トーナメント初戦は8月1日(現地時間)に行われる。佐々木選手の対戦相手、試合時間は未定。


 ■「次は平常心で」町民が小西応援―八雲

 ピストル射撃の女子10メートルエアピストルに出場した八雲町出身の小西ゆかり選手(33)=埼玉協会=の応援会が29日、同町総合体育館で開かれた。

 父・敏雄さん(61)と母・寿美子さん(同)のほか、後援会(松草茂治会長)やデジタルスポーツ射撃少年団の団員など約40人が足を運び、インターネットの速報をスクリーンで見ながら応援した。

 1発最高10点で計40発の総得点で競う予選は最初の3発いずれも10得点すると、会場から大きな歓声が上がった。結果は377点の29位タイ。決勝進出の上位8人に残れなかったが、最後まで暖かい拍手が送られた。

 穏やかな表情で見守った敏雄さんは「応援に感謝。(8月)1日は得意の25メートルスポーツピストルなので決勝に残ってほしい」と期待した。寿美子さんは「はらはらどきどきだった。次は平常心で頑張ってほしい」と話していた。

 25メートルスポーツピストルが行われる8月1日にも同体育館で応援会が開かれる。

提供 - 函館新聞社


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