70人が熱演 万雷の拍手

update 2012/7/30 11:49


 ヘンデル作曲のオラトリオ(聖書などを元にした壮大な曲)「メサイア」の初稿版全曲演奏会が29日、函館市芸術ホール(五稜郭町)で開かれた。1年間練習を重ねた市民有志でつくる合唱団ら総勢70人が約3時間にわたり熱演。ヘンデルの意図したシンプルで劇的な楽曲を見事に再現すると、客席を埋めた来場者600人から万雷の拍手が鳴り響いた。

 市文化・スポーツ振興財団や函館メサイア教育コンサート実行委などの主催(函館新聞社など後援)で、市制施行90周年記念事業の一つ。指揮はヘンデル研究の第一人者で道教育大函館校教授の三澤寿喜さん。伴奏は古楽の一流奏者が集うキャノンズ・コンサート室内管弦楽団、ソリストは函館の声楽家、徳永ふさ子さん(ソプラノ)らプロ4人が務めた。

 イエス・キリストの生涯を表現する3部構成。第1部から、曲を途切れなく奏でる「連続性」や、合唱を引き立てる質素なオーケストラといったこの曲の特徴を存分に披露。第2部の終曲「ハレルヤ・コーラス」では、高らかな混声合唱とともに勇壮なトランペットの音色も効果的に響き、聴衆の心をつかんだ。

 第3部も圧倒的な高揚感を維持したまま、最後の「アーメン・コーラス」をスケール豊かに熱演。節目を飾る名演に大勢の聴衆が酔いしれていた。

提供 - 函館新聞社


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