池田さん高畑さん、道南初の訪問認定看護師に
update 2012/7/27 10:12
訪問看護ステーション西堀(函館市中道2)の所長で看護師の池田ひろみさん(44)と訪問看護ステーションケンゆのかわ(同市湯川町3)の看護師高畑智子さん(45)がこのほど、日本看護協会(東京)認定の訪問看護認定看護師の資格を取得した。道南では初の認定。東京での研修などを経て合格を勝ち取った2人は「合格以上の貴重な経験を得た。地域の在宅ケアの向上につながるよう努めていきたい」としている。
同認定看護師は訪問看護の専門的な知識、技能を有し、在宅ケアの質の向上や推進を図るスペシャリスト。受験資格は、看護師経験5年以上、うち訪問看護職として実務経験3年以上が必要だ。
2人とも訪問看護師として中堅、ベテランの域に達し、職場でも中核的な存在だが、今以上にスキルアップを図りたいと資格取得を決意。昨年10月から今年3月まで函館を離れ、東京の日本訪問看護財団などで専門教育を受けた。5月に行われた試験で合格点に達し、見事資格を取得した。
2人とも「職場の仲間や家族の協力があったからこそ受験できた」と感謝の思いをまず語る。
東京での研修中、慣れない土地で戸惑うことが多かったというが、高畑さんは「今まで普通にやっていた基本的な技術に対し、本質や根拠をあらためて見つめ直す機会となった。視野が広がった」、池田さんも「今までは職場中心で物事を考える傾向だったが、社会全体での枠組みの中で看護師としての立つ位置を定めたいと思うようになった」と話す。
医療と介護の連携が重視される中で訪問看護師の果たす役割やニーズはますます高まっているが、一方で担い手不足という大きな課題を抱える。2人とも「いろいろな場面で訪問看護の魅力を伝え、一緒に働く仲間を増やしていきたい」と決意を新たにしている。
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