児童館利用者数 過去10年で最少 市内昨年度延べ21万2757人

update 2012/7/22 10:23


 函館市内にある児童館の利用者数(高校生まで)は昨年度、26施設合計で延べ21万2757人と、過去10年で最少だったことが分かった。前年度と比べて約2万人減少した。ここ数年は減少傾向にあり、少子化や子どもたちのライフスタイルの変化などが要因とみられる。

 市によると、年代別では小学1〜3年生が9万5031人と最も多く、次いで同4〜6年生が7万9947人だった。幼児は2万4311人で、午前中の利用が多かった。中学生は1万1835人、高校生1633人と年齢が上がるにつれて少なくなっている。

 2002年度と比べると、小学1〜3年生は約1万人の減少にとどまっているが、中学生と高校生は約半分となった。幼児も約7000人減と目立っている。

 市次世代育成課は「少子化が一番の要因と考えられるが、学校の授業数が増えたり、家で遊ぶ子どもが増えたためでは」と推測する。

 各児童館の利用者数にもばらつきがある。計2万641人と最多だった桔梗が1日の平均が70人なのに対し、2311人と最も少なかった本町は1日平均8人だった。

 市はこれまで施設の老朽化などに伴い、児童館整備計画(1997年から10カ年)を策定して山の手、赤川などを新設。また財政難から建設が先送りされていた神山も今年4月に晴れてオープンした。子どもたちを迎え入れる環境は整っている。

 各館では幅広い世代が交流できるさまざまな行事を開催するなど、健全育成につながる児童館の魅力をPRしている。同課は「児童館に来ると子どもも母親もいろいろな人と友達になれる。気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社


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