道菓子工業組合函館青年部がモンドセレクション銅賞 創作菓子「和スイーツ・なごみ」

update 2012/7/20 10:10


 北海道菓子工業組合函館支部青年部(吉田貴之部長)のメンバーらが開発、製造した菓子「和スイーツ・なごみ」が、今年の国際的な食品コンクール「モンドセレクション」で銅賞を獲得した。市内の和菓子店の若手経営者らだけで製造した自信作で、部長を務める吉田食品(高盛町)の吉田社長らは「若い力でつかみ取った賞。励みになった」と喜んでいる。

 「なごみ」は、2007年に市内で開かれた菓子まつりに出品するため、青年部のメンバーが試作を繰り返し完成させた創作菓子。

 和と洋の融合がコンセプトで、材料には地元のガゴメと七飯産のリンゴを使用。生地にガゴメを練り込み、中にリンゴをベースにした白あんを入れ、しっとりとした食感に仕上げた。

 イベント後に同じ材料、作り方、ネーミング、価格150円で統一し、青年部のメンバーの店などで販売を開始。幅広い客層に人気が出てきたことから、さらに知名度を高めようと、今年初めて同コンクールに出品した。

 審査の結果は銅賞で、青年部メンバーらは大喜び。若杉誠士さん(はこだて柳屋、万代町)と田中孝明さん(龍栄堂、上新川町)は「賞を取れて満足している。自信がついた」と笑顔。山田敏さん(銀月、湯川町)と稲船一雄さん(いなふね菓子舗、花園町)も「受賞を機にもっと商品を知ってもらえれば」と話した。

 完成から5年で各店でも看板商品に成長したという「なごみ」。吉田部長は「函館の菓子といえば『なごみ』といわれるようにもっと知名度を上げていきたい」と張り切っている。

提供 - 函館新聞社


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