函水高生徒有志が新島襄の寸劇
update 2012/7/16 10:26
同志社大(京都)を興した新島襄(1843〜1890年)が国外脱出を決行した海外渡航の地碑前(函館市大町)で15日、函館水産高校(三ッ石茂之校長)の生徒有志5人による寸劇「新島襄と仲間たち」が行われた。生徒は外へ向かっていった新島の志を心に刻み、元気よく披露。見守った市民に「函館と同志社との関係がさらに深まれば」とアピールした。
市内西部地区のまち興しグループ「笑福七福神祭実行委」(井上清美委員長)と「チンドン屋遊源会社大黒笑事」(嶋崎正雄代表)の主催。海の日記念で、今年で6回目。毎年、同校生徒が衣装や道具を受け継ぎ、伝統を守っている。
キャストは、新島に齋藤美帆さん(品質管理流通科2年)、新島の妻八重に鹿子畑(かごはた)さきさん(同)、澤辺琢磨に小松丈一郎君(同)、福士卯之吉(のち成豊)に長瀬ちひろさん(同)、帰国後の新島に山田佳明君(同3年)。演技指導する我妻雅夫教諭が成豊を演じた。
別れの杯、逃避行、再会の3部作。再会シーンでは新島夫妻が函館に立ち寄り、碑の表面に刻まれている漢詩「男児志を決して千里を馳す…」を声高らかに朗詠した。
市が今年、同志社に医学部開設を打診したことや、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」放映を控え「函館と同志社の結び付きを一層強めていきたい」と宣言した。
齋藤さんは「緊張して声が小さくなってしまったが、練習の成果を出し切れたと思う」と安堵(あんど)の表情。三ッ石校長は「年々声や振り付けが大きくなるなど、確実に上達している。先輩が築いた伝統を引き継いでいきたい」と話していた。
寸劇後、函館漁港(入舟町)で、恒例の七福神海上安全大漁祈願祭も開かれ、同校生徒らが七福神の衣装を身に付けて木造和船「七福神丸」に乗船。港内を回った後、平石造船所前で紅白餅約500個をまき、豊漁などを祈った。
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