800人 先端医療学ぶ 函館で脳神経外科学会
update 2012/7/15 10:39
第15回日本病院脳神経外科学会(日本病院脳神経外科協会主催)が14日、函館市大手町の函館国際ホテルで始まった。全国各地から脳神経外科診療施設の専門職ら約800人が出席し、シンポジウムやセミナーなどで先端の知識や取り組みを学んでいる。15日まで。
1998年から毎年全国各地で開いていて、函館は初開催。函館脳神経外科病院(神山)の西谷幹雄理事長が学会長を務め、同病院が事務局を担当し、準備を進めてきた。
今回は「思いやりの心とチーム医療〜安全・良質・高度な脳神経外科医療を目指して〜」をスローガンに掲げ、2日間で脳神経外科手術や医療安全、リハビリテーションなどをテーマに講演会やセミナーなどを行う。
開会式で西谷学会長が「技術、知識があっても思いやりの心が何より大切だと思い、スローガンとした。活発で有意義な討論をしてほしい」とあいさつ。
その後、8会場に分かれて、セミナーなどが開かれ、出席者は自分の専門分野にかかわる講演などを聴講していた。
「療養環境と患者サービス」をテーマとしたシンポジウムでは、看護師やメディカルコンシェルジュ、医療メディエーターら5人の専門職が自院での取り組みを発表。函館市内の高橋病院(元町)の高橋肇理事長はIT(情報技術)を活用したベットサイドシステムや退院支援、介護予防などの取り組みを紹介し、「今、地場産業を活用した、患者の生活支援や介護予防に重点を置いている。ヒューマンネットワークを補完する形でITを取り入れている」と述べた。
学会は15日も同ホテルで開かれ、午後2時半から市民向けの公開講座「脳を知り、脳を守る」を開講。中村記念病院(札幌)の大里俊明医師と札幌医大の島本和明学長、同大の端和夫名誉教授、デューク大学(米国)の福島孝徳教授ら4人が脳疾患の治療や予防をテーマに講演する。公開講座は聴講無料。
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