大しめ縄飾り 勇壮に…江差かもめ島まつり開幕
update 2012/7/8 11:19
【江差】江差の夏を彩る「第59回江差かもめ島まつり」(江差観光コンベンション協会主催)が7日開幕した。かもめ島前浜の瓶子岩(へいしいわ)では、漁業の繁栄と安全を祈る「大しめ縄飾り」が行われ、勇壮な姿に来場者から大きな拍手が起きた。
しめ縄は稲わらをより合わせ、漁業者が手づくりでこしらえた。長さ30メートル、重さ500キロ。身を清めた下帯姿の若者11人が高さ10メートルの岩に上がり、丁寧に飾った。
前浜で不漁が続いたとき、老婆が白い水を海へ注ぎ、間もなくニシンの群れが押し寄せて地域を救ったという伝説が瓶子岩に残る。大しめ縄飾りは「再生の象徴」として昭和初期から年に一度、必ず執り行われている。今年も厳かな神事を、多くの住民や観光客が見守った。
江差音頭千人パレードでは、町内会や桧山振興局、町役場、江差高校などが優雅な踊りを披露。江差小鼓笛隊にも声援が飛んだ。
この4月に町内に転勤してきた境沢英介さん(32)、夏子さん(32)夫妻は「江差の皆さんが誇りとする大しめ縄飾りを見ることができて良かった。しめ縄の新旧交代を見て、心がほっとし、頑張ろうという気持ちにもなった」と話していた。
まつり最終日の8日は午前9時45分から江差港で、全道北前船競漕大会を行う。午後2時からは、演歌歌手の走裕介さんらの歌謡ショーを予定している。
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