JAL機内誌で函館特集
update 2012/7/8 11:17
日本航空(JAL)が発行する機内誌「スカイワード」7月号に函館特集が掲載されている。函館市が夏場の観光客誘致をてこ入れしようと、宣伝業務を委託する形で異例の補正予算を投入して実現。市は多くの目に触れる空からのPR効果に期待を寄せる。
JALの機内誌に函館特集が載るのは2009年6月号以来2回目。東日本大震災で落ち込んだ観光客の回復が鈍いことから、今回は夏の集客に向けた「視覚的に訴え、即効性のあるPR手法」(誌ブランド推進課)として、航空会社に白羽の矢が立った。
スカイワードは、JALの国内・国際線の全席に置かれ、1カ月で延べ411万人が閲覧するという。7月号では「ロングステイをしたい街函館」と銘打ち、全175ページのうち11ページで函館を特集。ハリストス正教会をはじめ、朝市や八幡坂、夜景などを大きく写真で取り上げている。
記事は紀行文のタッチで、「旧函館区公会堂はこの街の心の象徴か」「旅の醍醐味は街の空気感にあり」などと紹介。「夜景が見えずとも断念することなかれ」との小見出しで、タクシーの運転手に教わった市街地を挟んだ反対側の丘から函館山を望む「裏夜景」の魅力も伝える。
このほか、JALはホームページ上にも7月中旬から10月の函館への旅行商品の紹介ページも開設した。函館―羽田線は7月から機材が380人乗りに大型化され、1日3往復6便運航している。市は6月に関連予算700万円を補正計上し、全日空(ANA)にも350万円を支出している。
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