「羅山号」が秋田犬日本一

update 2012/7/7 11:20


 秋田犬保存会函館支部副会長を務める函館市上野町の工藤照義さん(62)の秋田犬「羅山号」(雄5歳)が、5月に秋田県で開かれた「第126回天然記念物秋田犬本部展」で秋田犬保存会名誉賞を受賞した。同会最高賞の栄誉に工藤さんは「しっかり管理した結果が評価された。簡単にもらえる賞ではないので、本当にうれしい」と喜びを語った。

 毎年春と秋に開催される本部展。日本全国から秋田犬とブリーダーらが集まり、表情や体つき、毛の艶などが審査される。名誉賞は審査員の推薦を得て、最終審査で認められた4歳以上の成犬にのみ与えられ、対象の犬がいない場合も多々あるという。5月の本部展では12頭が参加し、雄、雌それぞれ1頭が獲得した。

 工藤さんは25年前から秋田犬の飼育を始め、2005年に「大号」で名誉賞を初受賞。7年ぶり2度目の受賞となる赤毛の羅山号は子犬の時に気性が荒かったが、しつけることで落ち着き、りりしい顔に。約半年前から体の毛を抜き、栄養を考えたエサで体のボリュームアップ、毎日のランニングなど展覧会を目標に調整を繰り返した。「審査日に最高の状態をつくり上げることが難しい。毎日の積み重ねが大事」と工藤さん。犬と接する時間が何よりも楽しく、心が落ち着くという。

 本部展後、羅山号はその日本一の資質から中国北京の秋田犬ブリーダーに引き取られ、看板犬として活躍。飼育管理の手本となっている。工藤さんは現在も自宅で羅山号の孫など10頭を管理。秋の本部展では雌の「胡桃号」で賞獲得を狙っている。工藤さんは「立派に育て上げることが生きがい。誰が見ても感動するような秋田犬を育て続けます」と笑顔で語っていた。

提供 - 函館新聞社


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