函大生が認知症介護の学ぶ現状
update 2012/7/6 10:09
函館大学の大橋美幸准教授が指導する学生のグループが商学実習のカリキュラムの中で「函館認知症の人を支える会」(佐藤悠子会長)と交流しながら、認知症介護の現状を学んでいる。最終的に学内の発表会で活動成果を報告し、学生たちは「認知症を取り巻く課題に対して学生の視点で何か提起できれば」と意欲を見せている。
商学実習は地域の企業や市民グループなどと連携、交流しながら行う実地学習。
大橋准教授は「認知症の人と家族の会」(京都)の元理事。大学では社会学などを専攻しており、商学実習では、認知症当事者や家族の相談ボランティアなどを行う「函館認知症の人を支える会」の活動に焦点を当て、当事者や家族を取り巻く課題や支援の在り方などを探っている。
実習では、毎週木曜に行う同会の相談ボランティアや「つどい」を取材したり、毎月定期的に開催する本人交流会にメンバーの一員として参加し、当事者、家族らと交流する。中でも、実際に家族を介護している会員へのインタビューは実習の重要な活動で、10人ほどから話を聞いている。
5日は同センターで、大橋准教授と藤本剛大さん(2年)、力石眞嘉さん(同)が、義母を介護する会員にインタビューをした。「どんな介護サービスを利用していますか」「介護で大変なことは」「会に入会したきっかけは」などと質問し、会員も「介護の愚痴をしっかり聴いてあげたい」などと答えていた。
力石さんは「認知症介護の悩みや苦労をしっかり学びたい」、藤本さんも「親が認知症になった時、どうすべきか考えさせられた」と話していた。 同会の佐藤会長は「介護している人の気持ちなど教科書にはないことを学んでほしい」と期待を寄せている。
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