函館市、HAC支援で職員の出張利用を検討
update 2012/7/6 10:08
函館市の工藤寿樹市長は5日の定例記者会見で、経営難の北海道エアシステム(HAC)の再建問題をめぐり「直接的な支援は考えていない」とする一方、搭乗率を高める対策として、職員が札幌出張などの際にHACを利用することで側面支援を検討している考えを明らかにした。
6月に道が示した経営改革案によると、函館発着便では旭川線を来年2月から休止する一方、基幹路線の丘珠線は増便を検討している。
工藤市長は「今のところ出資や損失補てんなどは検討していない」と新たな財政的な支援には消極的な姿勢を示したが、「搭乗率を上げることは検討しなければ」と何らかの支援策を検討していることを説明した。
市人事課によると、市の旅費規定では、職員が札幌に出張する場合は基本的にJRを利用することになっているが、工藤市長は「列車料金と遜色がないのであれば、一時的にHACを優先利用するのも支援策として検討しなければならない」と述べた。
函館―札幌間はJRの往復割引切符では通常1万4400円だが、HACの函館―丘珠線の7日前までの購入割引では平日の往復で2万1000円。同課は「効率性と経済性を考えながら早急に結論を出したい」としている。
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