難関「日本民謡フェス」で見事3位 函館悦山会の古川さん「次はグランプリ」
update 2012/7/5 12:56
函館市神山3の民謡教室「函館悦山会」(小林基悦主宰)の古川亜美さん(23)がこのほど、全国大会「第25回日本民謡フェスティバル2012」(日本民謡協会主催)で事実上3位の奨励賞を受賞した。古川さんは「レベルが高過ぎて入賞は思ってもみなかった。もっと表現を磨きたい」と意気込んでいる。
同フェスは、各地の民謡の全国大会優勝者が勢ぞろいする難関で、毎年東京で開催。今年は6月24日、NHKホールで行われた。古川さんは昨年10月、「民謡民部全国大会」民謡の部で最高位の内閣総理大臣賞に輝き、出場権を獲得。78人が応募し、テープ審査を通った10〜70代30人の1人として、大舞台に立った。
道南口説節全国大会など、これまで多くの大会で優勝してきた古川さん。しかし今回、出番前に出演者の歌声を耳にし「レベルの高さにびっくりした」。古川さんの指導者で、祖母の小林基悦さん(74)も「1つのミスも許されないほど審査が厳しい大会。出演者も伴奏者も誰も失敗がなかった」と驚く。
27番目の出番だった古川さんは「本番直前までかなり緊張していた」と振り返るが、会場に響いた函館悦山会の声援がリラックスさせてくれたという。披露したのは小学生のころから学ぶ「道南口説節」。小林さんの「心を込め、語り聞かせるように歌いなさい」との言葉をかみしめ、実力を発揮した。三味線、尺八、太鼓の伴奏を務めた父の賞治さん、母みどりさん、姉の麻衣さん、同悦山会の黒滝達也さんも、古川さんの美声を支えた。
1988年に始まった同フェスでは、今回を含め東北以北の出場者が12回グランプリに輝いている。97年と2004年には「道南口説節」の歌い手が優勝していた。古川さんは「いつか必ず再挑戦して、次こそはグランプリを取りたい」と意欲を見せている。
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