路線価下落率 道内2番目

update 2012/7/3 09:50


 札幌国税局は2日、相続税や贈与税の課税基準となる土地の価格、路線価(2012年分、1月1日現在)を発表した。函館税務署管内の最高は函館市本町、道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、前年比13.9%減(2万5000円減)の1平方b当たり15万5000円。下落率は前年より4.3ポイント縮小したが、道内で2番目に大きい下げ幅となった。

 道内30税務署管内の最高路線価は、札幌市内2署で前年より上昇したほか、2署で横ばい、函館、江差、八雲を含む26署で下落した。

 丸井前は、リーマンショック以前の08年には16年ぶりの上昇に転じたが、以降は4年連続で下落傾向が続いている。市内新川町の不動産鑑定士、景澤周平さん(景澤不動産鑑定事務所)は「本町地区は事務所、店舗、テナントが埋まらず、売りに出ているビルも売れない。象徴が空き店舗のままのグルメシティ五稜郭店。3年後の北海道新幹線開業に向け、外部資本によるホテル用地の物色などの動きを注視しなければならないが、当面は下落基調に変わりはないだろう」と話す。

 江差税務署管内の最高路線価は、江差町本町の道道江差停車場線通り(五勝手屋本舗前)の3万1000円で、下落率は8.8%。八雲税務署管内は、八雲町本町の道道八雲北桧山線通り(渡島信金八雲支店前)の3万2000円で、下落率は5.9%。

 道内約1万6600地点で調査、下落率の平均値は前年より0.7ポイント改善して3.9%。道内の最高路線価は札幌中央税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場線通り(札幌ステラプレイス前)で1平方b当たり248万円。同所は4年ぶりに上昇、06年分以降7年連続で最高。

提供 - 函館新聞社


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