節電の夏 熱中症に注意
update 2012/7/1 10:35
きょうから7月。電力不足の懸念から道内で節電が実施される今夏、市立函館保健所は過度な節電などによる熱中症の予防を呼びかけている。函館市内では例年、65歳以上の高齢者の救急搬送が目立っており、「喉がかわいていなくても、細めに水分補給して」と注意を促している。
熱中症は気温や湿度が高かったり、日差しが強いときになりやすい。予防方法として▽水分・塩分の細めな補給▽直射日光を避ける▽体調管理▽通気性の良い衣服の着用―などが挙げられる。
体温調節機能の劣る高齢者や幼児が発症しやすく、仮に熱中症になった場合は▽涼しい場所に避難させる▽衣服を脱がせるなどして体を冷やす―などを応急処置として行う。
市消防本部によると、昨年市内で熱中症またはその疑いで救急搬送された人は57人(男31、女26)で、このうち25人が高齢者だった。月別にみると、7月が21件、8月は29件と気温の高くなる時期に集中。猛暑だった一昨年は53人(男29、女24)が搬送され、高齢者は33人と半数以上に上っている。
18歳未満の子どもは例年高齢者より少ないが、昨年は市内小学校で体育の授業を終えた児童12人が熱中症とみられる症状で病院に搬送されている。体育館の温度、湿度の高さなどが原因とされており、子どもも十分注意する必要がある。
市が公表した「節電行動計画」(9月28日までの約3カ月間)では、病院や高齢者施設は原則対象外となっているが、ほかの施設では空調の停止を行うため、体調管理に気を配ることが大切だ。
札幌管区気象台によると、道内の向こう3カ月(7〜9月)の天候は平均気温、降水量とも平年並みと予想している。
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