渡島3地点で10b超…津波浸水予想 道が正式発表
update 2012/6/29 11:38
道は28日、函館や北斗など道太平洋沿岸の津波浸水予測を正式発表した。従来予測を大きく上回り、渡島管内(10市町37地点)は最大10.4メートル(北斗市当別)〜最小1.2メートル(松前町静浦)の津波が襲い、10.0メートルを超えるのは3地点。これを受け、管内市町は津波対策の見直し作業に本格着手する。
最大水位予測値は▽北斗市当別10.4メートル▽函館市元村町、森町砂原東3、10.0メートル▽同市尾札部、富浦町、日浦町9.8メートル▽鹿部町大岩9.1メートル―など。三陸沖北部や青森県西方沖など既存の想定地震による津波の高さに比べ、北斗市で8.1メートル、森町で8.0メートル、函館市で7.3メートルそれぞれ高くなる。
数値は前回発表(4月20日)について、より精度を高めて詳細に推計したもので、管内は前回より下がったのが22地点、上がったのが8地点、変化なしが7地点。北斗市のみ最大水位が上がり、従来予測との差も広がった。
予測は太平洋沖で起きる巨大地震を想定、根室管内羅臼町〜松前町の38市町について沿岸での津波高を示した。道内で30b以上の津波を予測したのは釧路管内浜中町琵琶瀬34.6メートル、釧路町昆布森31.5メートル、浜中町渡散布30.6メートルの3地点。道東の数値が高くなっている。
東日本大震災を受け、道内の津波想定の見直しに取り組む「道防災会議地震専門委員会」(座長・笹谷努元北大教授)が同日開かれ、報告書を了承し、道に報告された。
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