南かやべ漁協、函館海保 海難事故の再発防止策探る

update 2012/6/29 11:37


 函館市双見町沖で7日、親子二人が乗ったタコ縄漁船が転覆し死亡した事故を受け28日、漁船が所属する南かやべ漁協(鎌田光夫組合長)で函館海保と合同の「小型漁船海難再発防止対策会議」が開かれた。約20人が出席し、再発防止に向けた取り組みを強化していくことを確認した。。

 会議の冒頭、同海保が道内と管内の過去10年間の海難発生状況について説明。特に死亡・行方不明者は転覆事故によるものが圧倒的に多く、1d以下の小型船がその半数を占め、陸から見える海域での転覆が多いことなどが報告された。。

 また、7日の事故についても風は無かったものの急激にうねりが高くなり、事故発生場所(陸から約100b)ではさらに高波だったと推定されることなどが紹介された。その後、防止策として同海保から救命胴衣の確実な着用や適切な出漁、メールなどを活用した海難防止情報の発信など8つの提案があり、同漁協も随時取り入れたり、前向きに検討することとした。。

 同海保の小林貢次長は「転覆の原因の多くが気象や海象の過小評価などが多い。これからも漁協と連携して対策を講じていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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