函中部高と千代ヶ岱小、時任町会合同で防災訓練
update 2012/6/28 11:10
東日本大震災を教訓に、函館中部高校で27日、同校と函館千代ヶ岱小学校、時任町会防災部が合同で、地震と津波を想定した防災訓練を行った。合同訓練は今回が初めてで、的確に行動できる能力を育成することなどが狙い。児童・生徒、町会関係者ら約900人が参加し、緊急時の安全確保を学んだ。
訓練は震度6の地震が発生し、津波警報が発令され、高さ12メートルの津波が25分後に到達するとの想定。生徒たちは「地震が発生しました」という校内放送を聞いて、机の下にしばらく身を隠した後、避難を開始。教職員らが誘導し、児童や地域住民は函館市の指定避難所となっている同校を小走りで目指した。教員が「速やかに避難を」と指示をし、参加者は3、4階に避難した。
訓練を終えて、函館中部高校の小林雄司校長は「市の指定避難所となっていることを知ってもらい、何かあった時は本校に避難することを覚えてほしい。地域の人が避難した後、自分に何ができるのか確認し、行動してもらいたい」と述べ、参加者は迅速な行動の大切さを確認した。
函館千代ヶ岱小学校の花田譲校長は「津波を想定した訓練は学校内でしていたが、学校の外に出ての訓練は初めてだった。児童たちも訓練に真剣に取り組み、3〜4分で移動することができた」、時任町会の寺地潔町会長も「いつ何があるかわからない。日ごろの訓練は大事」と話していた。函館中部高校は「今回の訓練で得た課題などをもとに、今後も地域と連携し、訓練を行っていきたい」と話していた。
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