谷地頭温泉売却 説明会に札幌と函館の3社参加
update 2012/6/27 10:46
民間への売却に向けて再公募している函館市の市営谷地頭温泉(谷地頭町)の売却候補者向けの現地説明会が26日、同温泉で開かれた。市内や札幌市内の3社が参加。市企業局の担当者から売却対象の設備の説明を受け、公募参加に前向きな姿勢を示す業者も現れた。
同局は昨年度から民営化を模索し、本年度は7日から売却先の公募受け付けを始めた。土地、建物の最低売却価格は、売却が空振りに終わった昨年度より約4割・2億円引き下げ、3億1350万円(税抜き)としたほか、経営実績を不問にするなど公募条件も緩和した。
説明会には函館市内の土木業者のほか、道内で温泉施設を展開する札幌市内の企業の代理人やベンチャー企業の3社5人が参加。浴場や井戸、館内設備などの現状を視察し、老朽化の度合いをチェックしたり、同局温泉課の担当者に湧出量などを熱心に質問したりしていた。
札幌のITベンチャーの男性役員は「函館にとっての財産であり、立地もいい。購入価値のある価格に下がり、魅力あるものに創造しがいがある」と意欲的。函館の土木業者も「相応の傷みはあるが、資産価値は想定の範囲内。営業ベースでの採算性を考え、あるものを生かして前向きに検討したい」と話した。
説明会に出席しなくても公募には参加できる。同課によると、既に数件の問い合わせが寄せられ、応募の意向を示す業者もあるという。募集は7月9日まで。9月中旬に売却候補者を決め、10月に仮契約、年内に本契約を結ぶ予定。問い合わせは同課電話0138・27・0581。
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