トンネル事故 避難迅速に 峠下トンネルで避難訓練
update 2012/6/23 11:14
トンネル内での火災や列車脱線事故を想定した避難訓練が22日、JR函館線七飯駅―大沼駅間にある下り専用単線「新峠下トンネル」(全長1250メートル)で行われた。JRや関連職員、警察や消防など計約200人が参加し、避難誘導の手順確認や救助活動に当たった。
昨年5月に上川管内占冠村のJR石勝線トンネル内で発生した特急列車の脱線炎上事故を受け、JR北海道は「緊急時お客様避難誘導マニュアル」を社内で統一。函館支社でもこれに基づき、昨年11月と今年1月にも青函トンネルなどで訓練を実施してきた。
函館発大沼行き臨時列車(4両編成、模擬乗客110人)が新峠下トンネル内を走行中、異音と大きな揺れを感じ車掌が非常停止した。その後の確認で最後尾の車両に脱線と火災が認められたとの想定。すぐに避難はしごを設置し、車内に客として乗り合わせた社員も救護ワッペンを付けて誘導に加わり、すぐに降車させて約500メートルを徒歩で安全に避難させた。
また消防と警察も連携し、要救助者の搬送や消火訓練を行い、被害拡大を防いでいた。同支社の鈴木理夫次長は「予定より10分早い35分で避難が完了し、とてもスムーズだった。お客様への安心を提供するためにも今後に生かしていきたい」と話していた。
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