函館市、節電で市電減便へ 運行間隔7分延長 来月23日から
update 2012/6/23 11:13
函館市が7月2日から実施する節電行動計画で、市企業局交通部は、市電の日中のダイヤを通常の6分間隔から7分間隔に伸ばし、減便することを決めた。期間は7月23日から9月7日まで。同部は「利用客への影響が最低限となるギリギリの調整だった」として理解を求めている。
市環境部などによると、期間中は午前9時すぎ〜午後4時ごろまでの間、運行間隔を延長させ、日中に軌道上を走る車両数を通常の18両程度から16〜17両に減らす。これにより、利用者の多い朝夕の通勤・通学時間帯の減便を回避し、1日あたり8本程度の減便となる見通し。
政府や道の要請では、鉄道事業者は電力の使用制限が困難な「制限緩和施設」だが、具体的な数値目標を定めることでダイヤを調整する時間や期間を短縮した。今回の計画により、期間中の電力使用のピーク時間帯の正午から午後3時では、一昨年比で7%程度の節電が見込めるという。
ただ、節電の計画期間は夏休みの観光繁忙期に重なり、観光客への影響も懸念される。市交通部は「イベント時などは増車するなど、利用者が混乱しないよう柔軟に対応したい」と説明。一方、夜景への影響も懸念される西部地区の公共施設などのライトアップは継続させるという。
このほか、市節電行動計画では、市役所本庁舎など約250カ所で廊下の照明の消灯や空調の停止、未使用時の事務機器の電源オフなどを励行し、10%以上の削減を目指す。また、病院や福祉施設は安全・衛生管理上の問題から節電の対象外とし、最終的には市全体で7%以上の節電を目指す。
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