大間航路 新造船名は「大函丸」 「函館の名入り」市も歓迎

update 2012/6/23 11:12


 青森県大間町が建造中の函館―大間間のフェリー航路の新造船の名前が「大函丸(だいかんまる)」に決まった。1964年の就航時から現行の「ばあゆ」に変わるまで24年にわたり計6隻に使われてきた船名が復活し、函館市も「函館の名前が入ることは喜ばしく、ありがたい」と歓迎している。

 大間町が5月に町民を対象に船名を公募し、143人から173点が寄せられた。町新船船名検討委員会(委員長・金沢満春町長)で審査した結果、町内のまちおこしグループ「あおぞら組」組長の島康子さん(46)が考案した「大函丸」が優秀賞に選ばれた。

 同航路は64年に外洋フェリーとしては国内初の初代「大函丸」(451トン)が就航。その後は第2、3、5、6、7代と計6隻に大函丸の名前が使われ、88年から「ばあゆ」に変わった。名付け親の島さんは「町民になじみ深い、みんなの思いを託せる船名。もう一度かつてのにぎわいを取り戻し、大間と函館の絆をより強くしたい」と話す。

 同航路は、東日本フェリー(当時)が2008年に船の老朽化に伴い撤退の方針を表明。一時は存続が危ぶまれたが、町が新船を建造し、津軽海峡フェリーが運航することで決着した。函館市も本年度から新造船就航までの間、年間2000万円を上限に赤字を財政支援する。

 新造船は現在、広島県の「南海造船」で建造中。総トン数は1985トンと、現行船に比べ約3割大きくなる。年内にも進水式を行い、来年4月の就航を目指す。道運輸支局によると、同航路の昨年度の旅客数は前年度比10・8%減の9万3042人。平成元(89年)以降で10万人を初めて割り込み、厳しい経営状況が続いている。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです