青森3市と連携強化へ…新幹線開業見据え函館市

update 2012/6/22 11:25


 2015年度の北海道新幹線開業を見据え、函館市は青森県の主要3市(青森、弘前、八戸)との連携を強化する。新幹線で新函館駅(仮称)と新青森駅が1時間足らずで結ばれることから、市観光コンベンション部は「青森と組むことで、道央圏に匹敵する広域観光ルートの構築を図りたい」とし、札幌でのPR活動やイベント展開を加速させる考え。併せて北斗市、七飯町とも連携し、年明けをめどに台湾への観光プロモーションを実施する意向だ。

 函館市は今年2月、青森、弘前両市との合同で台湾への観光プロモーションを実施。青森とはツインシティーとして¥20¥年以上連携しており、ともに韓国・ソウル(仁川)との直行便が就航している。弘前とは商工会議所同士が観光を軸とした連携を始めており、行政間でも交流を強めている。

 市はまた、八戸市に対し今年9月に駅前、大門地区で開く食をテーマとしたイベント「はこだてグルメサーカス」への参加を要請した際、同市からさまざまな面での連携を求める意向が示されたという。今週末に札幌の大通公園で開く「函館・東北チャリティープロモーション」(実行委主催)にも八戸広域エリアとして参加する。

 同部は「津軽海峡を隔てただけで文化や郷土芸能が異なり、観光圏の形成には有利に働く。本州で夏祭りを見物した後に函館に来てもらうなど、新たなルートを構築できれば」と話す。

 青函の連携強化については先の定例市議会一般質問でも取り上げられた。工藤寿樹市長は台湾への観光プロモーションについて「北斗市、七飯町からも市長、町長が参加したいとの意向を受けており、具体的な協議を進めている。将来的には中国も視野に、具体的な行動を行っていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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