道新幹線駅名、市長「新函館が望ましい」
update 2012/6/21 10:42
函館市議会第2回定例会は20日、一般質問を継続し、5氏が質問に立った。2015年度に北斗市内に開業する北海道新幹線の新駅の名称について、工藤寿樹市長は「新駅は『新函館』という名称が最も望ましい」と述べ、あらためて函館市として「新函館」を推す姿勢を強調した。
北原善通氏(市政クラブ)への答弁。
現在の名称は、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が仮称「新函館」としているが、正式な決定権はJR北海道にあり、開業1年前までに決まる。北斗市議会は15日に新駅の名称について「北斗函館」にすべきとの決議案を賛成多数で可決した。
工藤市長は「新函館」の駅名が望ましいとする理由について「新幹線の道南への誘致に主導的な役割を果たしてきた函館の長年の取り組みの経過を考え、全国的な知名度、利用者にとっての分かりやすさ、多くの利用者が最終的には函館を目指し、新函館という名称が広く周知されている」ことを挙げた。
北原氏は新幹線の駅名が駅所在地の市町村名とは違うケースが多くあると指摘し「駅名に函館の名前が残るから良しとしたのでは、これまで取り組みに関わった人の思いが水泡に帰す」と批判。北斗市議会の決議を受け「市長としてけしからん、迷惑だと率直に言うべきでは」とただすと、工藤市長は「北原さんと少し思いを同じにする」と述べるにとどめた。
今後は、開会中の定例市議会で特別委員会を開き、函館市議会としても新駅名に関して決議案を提出することも検討する。
一般質問はこの日で終了し、北原氏のほか、見付宗弥氏(民主・市民ネット)、小野沢猛史氏(市民クラブ)、小林芳幸氏(公明党)、本間勝美氏(共産党)が質問に立った。本会議で提案された議案18件は、22日に開かれる3常任委員会で審査する。
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