津軽海峡横断 レッドモンドさん遠泳断念 「必ず戻る」再挑戦誓う
update 2012/6/20 12:13
世界7海峡の単独遠泳に挑戦中のアイルランドの男性スイマー、ステファン・レッドモンドさん(46)が19日、残る一つとなった津軽海峡横断について記者会見を開き、今回のチャレンジは断念すると発表した。レッドモンドさんは「必ず戻って来る」と意欲をみせた。
今回のコースは青森下北半島の佐井村から戸井地区までの約40キロ。レッドモンドさんは10日に函館入りし、これまで2回横断遠泳に挑戦したが、16日は風など天候で泳ぎきることができず、18日は早朝から水温約13度の冷たい海を13時間ほど泳いだが潮流に阻まれて進むことができなかった。
レッドモンドさんは断念した理由を「海水温が低く潮の流れもきつかった。このために3年間準備してきたので悔しいし、残って再挑戦したい気持ちもあるが、天候や潮流、金銭面などさまざまな事情を考慮した」と語った。津軽海峡については「これまでの6海峡も大変だったが、(津軽海峡は)潮の流れが早くて地獄のようだった」と振り返り、支えてくれた関係者や地元の人たちには「親切にしてくれてありがとう」と感謝した。
挑戦を支援する「津軽海峡遠泳協会」の石井晴幸代表(59)は「成功させてやりたかった」と悔しさをにじませたが、「今後も彼の気持ちに十分応えられるようサポートしていきたい」とした。
7歳から遠泳を始め、「横断は人生そのもの」というレッドモンドさん。挑戦中は視界が狭くなるため、同伴する船しか見えない孤独な戦いだった。そんな中、家族や友人、クルーを心で思って泳いでいたという。「たくさんのことを学びいい経験ができた。次回に生かしたい」といい、最後に日本語で「あきらめません」と力強く話した。
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