軍川小に子牛がやってきた…久保田牧場が貸し出し

update 2012/6/19 10:08


 【七飯】地域の基幹産業の酪農について学んでいる軍川小学校(明石木実校長、児童26人)に18日、町軍川の久保田牧場から子牛2頭が貸し出された。生後3〜4週間の雌のホルスタイン種の乳牛で、7月24日までの約1カ月間、子どもたちが餌やりなどの世話を続けるめずらしい試み。子牛との対面式が行われ、同牧場の関係者らからミルクの作り方などを教わった。

 1、2年生は生活科、3年生以上は総合学習の時間での取り組み。平日は全校児童が交代で朝と昼の餌やりを行い、子牛の成長を見守る。餌や口蹄(こうてい)疫を予防する消毒用の石灰などは、企業や新函館農協から提供を受け、獣医師の協力も得た。児童たちは、2学期以降も同牧場を訪れ、定期的に様子を観察することにしている。

 子牛は「初めて」を意味する「うい」と、「ゆめ」と名付けられた。現在、体重は約50キロで、1カ月間で5〜10キロ程度は大きくなるという。子牛が登場すると、児童たちからは「かわいいね」と歓声が上がった。児童を代表し、6年生の高橋実桜さんは「みんなで子牛を大切に育てていきます」と話していた。

 明石校長は「生産者の苦労や地域のことを知るいい機会で、命の大切さも学んでもらいたい。学校と地域の結びつきが強い本校だからできる取り組み」と話す。

 同牧場の久保田守峰さんは「病気になりやすく、一番手間がかかる時期。相手は生き物なので、世話をしている時に気が付いたことを、周りの大人にはっきり伝えられる子どもたちになってほしい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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