日新中の思い出 教室にいっぱい メモリアルルーム開設

update 2012/6/18 11:33


 函館市戸井地区の函館日新中学校(安達幹彦校長)は、初代校旗や卒業記念文集、アルバムなど学校の歴史を振り返る品々を展示する「メモリアルルーム」を近くオープンさせる。「伝統ある日新中学校の歴史の1nを振り返ってもらえれば」と安達校長。25日午後2時半から完成披露式を開く。

 空き教室を利用した同ルームには、これまでに生徒が獲得したトロフィーや楯、旧校舎を撮影した航空写真など、当時の学校や町の様子を物語る貴重な品が数多く並び、懐かしい思い出がよみがえる空間になっている。

 なかでも珍しいのは1958(昭和33)年の卒業アルバム。同校によると「その当時、卒業アルバムを制作する学校はあまりなく、珍しいのではないか」という。

 安達校長が「卒業生が学校を訪問したときに、思い出の品を気軽に見れるような場所があれば」と考え、以前赴任していた学校を参考に、今年春ごろから開設準備を進めてきた。ルームには、同校の倉庫などに所蔵されていた記念誌や写真、大漁旗など数百点の大半が展示されている。

 オープン後は、学校の授業日は常時開設する。安達校長は「戸井町の時の財産を後世に伝え、新しい伝統と歴史を地域に向けて発信していきたい」と話している。

 同校は1947年に戸井町立日新中学校として、旧日新小学校の教室を借りてスタート。51年に校舎が現在位置に竣工。79年に新校舎になり、2004年の函館市との合併で市立に。これまで3701人(3月現在)の卒業生を送り出している。

提供 - 函館新聞社


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