競輪GTが函館初開催、ファン熱狂

update 2012/6/15 11:39


 国内最高峰の競輪レース「第63回高松宮記念杯」(GT)が14日、4日間の日程で市営函館競輪場(金堀町10)で開幕した。北海道で競輪のGTレースが行われるのは初めてで、S級以上の上位選手108人が集結。第1レースから地元や全国各地から足を運んだファンを熱狂させた。

 高松宮記念杯は1950年に滋賀県大津市が近江神宮外苑に競輪場を開設する際、同神宮にゆかりのある高松宮宣仁親王殿下から賜杯を与えられたのが始まり。トップレーサーが一堂に集まる年度最初のGTとして伝統、格式が高い。第1回から大津びわこ競輪場で開催されていたが、2011年3月に同場が廃止。全国の45競輪場で持ち回りとなり、昨年は前橋競輪場で開催した。

 50年6月に開設された市営函館競輪場は、過去にふるさとダービー、サマーナイトフェスティバル(ともにGU)などを行ってきたが、よりグレードの高いGTは初めて。多くの地元ファンが待ち望んでいただけに、場内は熱気に包まれていた。

 開会式では6月6日に逝去された三笠宮寛仁親王殿下に黙とうをささげた。主催者を代表して工藤寿樹市長が「多くのファンの支援のもと、初のGT開催ができたことをうれしく思う。名誉ある大会で白熱した素晴らしいレースに期待したい」とあいさつ。地元を代表して道南出身の菊地圭尚選手が選手宣誓を務め、「日ごろ鍛えた成果を発揮し、正々堂々と戦いたい」と高らかに宣言した。

 午前10時42分に第1レースがスタート。選ばれたS級のトップ選手がファンの激励を受けてバンクを快走し、迫力のある勝負を繰り広げた。函館を拠点に活躍し、第31回の高松宮記念杯を優勝した藤巻昇さん(64)は「函館にGTが来ることが夢のような気分。地元以外の人たちも多く来ていてうれしい」と感無量の様子だった。

 新聞報道などでGT開催を知り、初めて競輪場を訪れた山口温子さん(31)は「少し肌寒かったが、思った以上に迫力があって楽しかった。また競輪場に来てみたい」と笑顔で語った。

 17日まで4日間で、抽選会などの多くのイベントを用意。決勝は17日の午後4時半を予定している。

提供 - 函館新聞社


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