鎌田さんら徒歩で道内一周

update 2012/6/14 11:52


 函館在住の鎌田悦子さん(67)と札幌在住の稲垣ユキさん(67)が13日、約2年間をかけて、徒歩で北海道一周を達成した。約2600キロを歩き抜き、鎌田さんは「実感が少しずつわいてきた。やっぱり北海道は広い」と話し、稲垣さんは「旅で出会った人とのつながりが大きな財産です」と喜びを語った。

 ウオーキング運動の普及推進に取り組む「函館歩け歩けの会」副会長の鎌田さんと、札幌のウオーキング団体に所属する稲垣さんは、約10年前のイベントで出会い意気投合。その後も家族ぐるみで交流を深めた。北海道の広さを自分の足で体感し、車移動では気付かないものを再発見しようと、歩いての北海道一周を決意した。

 2010年5月10日にJR函館駅をスタートし、日本海側を北上。北海道をモチーフにした手作りゼッケンや旗をつけたリュックと農作業用の麦わら帽子をトレードマークに、1カ月に約1週間、1日約30キロのペースで歩き、同9月に稚内に到着した。鎌田さんの夫、光夫さん(69)と稲垣さんの夫、豊司さん(74)がサポート隊として参加し、再スタート地点やゴール地点から車での送り迎えも行った。そのほか、全国から応援隊として参加したウオーキング仲間8人も一緒に歩くなど、2人を支え続けた。鎌田さんは「心細く、2人だけではくじけていた。みんなの協力でがんばれた」と振り返る。

 道内一周に要した日数は約100日。「つらかったのは、1日で9キロしか歩けなかった稚内の猛吹雪。心に残っているのは、サロベツ原野で波が打ち寄せている北海道ならではの美しい景色」と稲垣さん。2012年6月5日に洞爺から再スタートし、各市町村の自治体なども訪ね、旗へ応援メッセージを書いてもらった。同13日にスタート地点のJR函館駅で悲願の北海道一周を達成した。

 鎌田さんと稲垣さんは「みんなの思いが詰まった旗は大切な宝物。この年齢でもかなえられる夢があることを孫たちに伝えたい。また、どこかで歩きたい」と笑顔で話していた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです